国連が提唱したSDGsをご存じでしょうか。Sustainable Development Goalsの略称で、世界各国が2030年までに達成すべき17項目の持続可能な開発目標を示しています。
「BUSSIENビジョン2030」はその佛子園版とも言うべき成長目標です。
2030年までに達成したい指標を下図の12項目にまとめました。
BUSSIENビジョン2030実施元年にあたる今年度は、「アクションプラン2019」という具体的な行動目標を掲げて取り組んでいくことになります。
“歩いているだけで佛子園の人だと分かる"くらいに自らを高めていくのが「BUSSIENの品格」。今年度はテーブルマナーに取り組みます。一年かけて、テーブルマナー講習を全職員対象に日本海倶楽部のレストランで開催し、ナイフフォークの使い方を始め、パーティから日常にまで活かせるテーブルマナーを学びます。「食べ方を見るとその組織が見える」という言葉があるように、食事をするということは他者への配慮も必要です。そういう意味では食事シーンでのマインドも大事にしていきます。
赤ちゃんからお年寄りまで様々な人たちが関わりながら運動効果をもたらしているGOTCHA!WELLNESSのメソッドに共鳴する法人さんが全国に広がってきています。
今年度はGOTCHA!のフランチャイズ化に取り組みます。
目標は10か所!
ごちゃまぜを推進している佛子園。年齢や健康状態、障害の有無にかかわらず人と人とが関わることで役割や自信、健康、幸福感がもたらされていることは、経験値として実感しているところです。ということで、今年度は、佛子園内の各拠点の関係人口を調べ、昨年対比5%UPを目指していきます。
あそび心こそ佛子園の真骨頂。かつて星が岡牧場で利用者さんたちと作っていた“自"ビールがその後、日本海倶楽部のクラフトビールになりました。真剣に仕事して真剣にあそぶ。
そこからクリエイティビティが生まれるのだと思います。
今年から有給休暇が義務化されますが、これから有給を活用しどう自分たちの休みをエンジョイしていくか、「私の“有休"自慢」を今年一年行いながら、仕事へフィードバックしていきたいと思います。
佛子園では4年前から定年を65歳に引き上げましたが、今年度から定年をさらに一年ずつ引き上げていくことにしました。
人生100年時代を迎えるにあたって、定年年齢のことだけではなく、私たちの働き方を様々な観点からこの先も見直していく予定です。
私たちはこれまで様々な障害や疾患のことを勉強してきました。
例えば、自閉症の方は視覚優位だということは良く分かっていますが、分かっていることと彼らがどういう見え方をしているか理解しているかは別です。そこで、今年度は㈱シルバーウッド代表取締役の下河原さんが開発したVR(バーチャルリアリティ)の機材をお借りし認知症の方が日常生活をどのように見、感じているのかを体験していきたいと思います。
「人を育てられる人を育てる」というのは、誰かが後進を育てたら終了ということではなく、育てられた職員が次に誰かを育て、その育成の連鎖を大切にしようというものです。
2014年度に「施設長トライアル」制度を創設し、現在佛子園には施設長トライアル制度を経た30~40代前半の若い施設長が増えてきています。
今年度は「トライアルJr.」という制度を新設。経験や年齢にとらわれず、これからの中核を担う人材育成に取りくみ、佛子園の次代をつくっていきます。
みんなには健康でいてほしいという単純な思いでつくられたこの指標。
今年度は、職員の様々な「私の〇〇健康法」を調査することから始めます。「健康」というと運動を連想させますが、それ以外にも栄養や食、睡眠、癒しの時間、心や体のヒーリングなど多様な健康法が見込まれます。これらの情報を職員間で共有し、自分に取り入れられるものは取り入れて、仕事のパフォーマンスも上げていきたいと思います。
「ドラえもん」はAIなど未来の業務効率化をはかるツールの象徴です。2019年はひとまずAI・人工知能EXPOに行って、夜は知る人ぞ知る「変なホテル」に泊まり、次世代につながる画期的なアイディアを探しに行ってきます!
「OCEANS11」などシリーズ化したハリウッド映画には、目的のために様々なプロフェッショナルが集い作戦を立て実行していく仲間たち(OCEANS)が登場します。これからの地域づくりには福祉以外の様々な分野の人たちの関与が不可欠であるのは言うまでもありません。嬉しいことに佛子園にはごちゃまぜの街づくりに関与してくれているOCEANSが徐々に増えてきています。
今年のOCEANSのアクションプランは「事業承継」です。佛子園はこれまでもいろいろな事業を承継してきました。
例えば日本海倶楽部ザ・ファームのえびすかぼちゃ。
能登のかぼちゃ農家が少なくなる中で地域の方と連携して能登の野菜を残していく。今では日本海倶楽部ザ・ファームが奥能登で一番の生産高を確保しています。また、むじん蔵は10年前にたたもうとしていた飲食店を就労支援施設として承継した店舗事例です。
今年度は、東京半蔵門にある「つけ麺ダイニングIBUKI」を事業承継し、来年4月輪島の移転オープンを目指しています。「おいしいラーメン屋がなかなか無い」と言われる輪島において、IBUKIが地域を元気にしていくのが今年のアクションプランです。
農耕民族であった日本人にとって、自然は常に身近にあるものでした。万物に神が宿るという考え方も日本人にはなじみ深く、最近ではパワースポット巡りも人気です。とは言え、近年の気候変動や自然災害の前に私たちは無力で、私たちの地球をどのように大切にしていくか、持続可能性という意味でも考えていく必要があります。
今年度のアクションプランは、環境を考えていこう!ということで皆んなが使いたくなるようなお洒落なエコバックを作ることにしました。エコバックは販売予定ですので乞うご期待!
2010年からブータンと関わってきて今年で10年目となります。日本人が主導で行う国際支援はサステナビリティを伴わないのではないかということから、今年はブータン人が代表を務める現地法人の設立を手掛け、情報化社会・消費社会の中で変わりつつある首都ティンプーの人たちのGNH(国民総幸福量)をごちゃまぜで守っていこうと考えています。
今年の海外研修先はフィジー。
「Work&Play」をキーワードに、現地在住の永崎裕麻さん(「世界で一番非常識な幸福論」の著者)プロデュースの研修を展開していきます。